「周囲から認められたい」っていう感情を承認欲求という。会社員が求めているのはお金よりも承認であって、ただ認められて結果というものがお金で表されているがために高い給料を望んでいるんじゃないか。そして、日本では表の承認(成果に対する積極的な承認)が得られにくい裏承認(既存の枠から外れないことなどに対する消極的な承認)の社会だとしている。
こうした前提を置いた上での論点は2つほどある。一つにはそのような日本の会社組織を表承認の組織にするためにはどういう点を工夫するべきなのかについて論じ、もうひとつは裏承認の社会でどのようにして表の承認を得るかという点について論じている。
この本を読んだ感想としては、「それで、どうすればいいの?」という感じ。結局「承認欲求」自体に関する考察はほとんどうすっぺらなもので、延々と述べられているのは「農村型の承認」や「京都型の承認」といったステレオタイプ化された承認モデルを仮定した上で、「出すぎた杭は打たれない」とか「他人の領域を侵さずに成功すればいい」とかなんともいえない主張が繰り広げられている。
ここまでくると「承認欲求」とはかけ離れてしまうと思うんだけど。もっと承認欲求をどうマネジメントするか、あるいは承認欲求があることを前提として会社組織をどのようにしていくかっていう深い考察があったほうがよかったなあ。
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